汗を分泌する腺のことを、「汗腺」と呼び、その「汗腺」には、2種類あります。
[aside type=”boader”]- エクリン線(ほとんど『全身』にある汗腺)
- アポクリン線(脇の下を主とした『一部のみ』にある汗腺)
それぞれの汗腺には個人差があり、汗腺の数自体から、汗の分泌量、臭いの強さが違います。
エクリン線が多いと単純に「汗かき」といえます。またアポクリン腺が多い人は「強い臭い」を発する傾向があります。
生命維持に欠かせない、エクリン腺
参照:Macao-Moreira CA.The regional distribution of human sudomotor function and its neuropharmacological control.PhD Thesis un University of Wollongong,2010.
エクリン腺は、汗の水分の蒸発によって体の熱を奪って、体温を一定に保つ働きをしています『多汗症』で悩んでいる人は、このエクリン腺から出る汗に悩んでいるといえます。
エクリン汗腺自体の総数は、個人差がめちゃくちゃ大きく、少ない人で200万個、多い人であれば500万個ほどあると言われています。
このうち、実際に汗を出す為に活動している汗腺に関しては、個人差が小さくなり、少ない人では約180万個、多い人では約270万個とされています。
上に書いた通り、汗腺がたくさんあったとしても、実際に汗を出す活動している、『能動汗腺』と活動していない『不能汗腺』があります。
そして、この『能動汗腺』が一番密集しているは、ずばり手のひら、足の裏、額なのです。
体臭の原因となる汗を出す、アポクリン腺(大汗腺)
アポクリン腺は、エクリン腺と違い存在する場所は限られています。そしてそのほとんどは、脇の下にあります。
他はごく少量ですが、乳輪、へその周囲、外耳道、外陰部、肛門周囲などにも存在している人もいます。
アポクリン腺は、エクリン腺と比べて汗腺が大きく、また独立して皮膚に開口している「エクリン腺」と違って、毛穴の根元、いわゆる毛根に開口部があります。
アポクリン腺からでる汗には、雑菌の繁殖しやすい成分がエクリン腺からでる汗よりも豊富に含まれている為、雑菌と混ざり合うことで、人によっては独特なニオイを発することがあります。
画像に関しては、結構グロテスクだったので、ご覧の通り綺麗なイクラで代用しました。興味のある方は「アポクリン腺 画像」で検索してみてください。
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