こんにちは。
コンビニでお釣りをもらう時に、「え..」って顔をされることのある、おさりと申します。トイレして手拭いてないとかではないです。

そう思うことはありませんか?
他の人は涼しい顔をしている中、一人だけえげつないくらいの汗をかいていたりすることがしばしばあります。
私は、もともと汗をかきやすい方で、特に手のひらに大量の汗をかいてしまう「手掌多汗症」と診断され「汗」に非常に悩まされてきました。
私はこのコンプレックスに悩みすぎてか、円形脱毛が2箇所ほどできました。
それからは汗を抑える方法を毎日のように調べ、汗を止めるためにさまざまな制汗剤を購入したり、時にはボトックス注射を受けてもみました。
調べてみると、汗の抑える方法には案外多くの方法があります。
また制汗剤一つに関しても、効果はそれぞれで全然異なっていて、全然効かないものもあれば、むちゃくちゃ効くものもあります。

できるだけ正しい判断をして、あなたにとって最適な方法を選択するようにしましょう。
そうでなければ、無駄なお金が飛んで行くだけでなく、手術の後遺症や傷跡がかえってまた別の『コンプレックス』として感じる可能性もあります。
このブログでは、小さい頃から汗に悩んで、汗に対しての知識は人一倍あると自負している私が、汗を抑えるための術を記載しています。
また、前職で化粧品通販メーカーの制汗剤・デオドラント商品の企画開発を担当していたので、制汗剤に関しても人並み以上には知識があると自負しています。
このブログが、汗と上手に付き合うにはどうすればいいかを悩んでいる人の、判断の基準として役に立つことができれば、とても嬉しく思います。
発汗を抑えるにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、現在有効とされている主な治療の方法をカンタンにご紹介していきます。
現在の主な「汗」療法は、全部でおおきく6種類
- 【心身療法】による汗対策
- 【制汗剤】による汗対策(推奨)
- 【飲み薬】による汗対策
- 【イオン導入法】による汗対策
- 【ボトックス注射】による汗対策(推奨)
- 【交感神経の遮断手術(ETS)】による最終手段
❶【心身療法】による対策
心身療法とは、緊張やストレスとか健康的な問題等で汗が促進されていることに対する、心身的なアプローチのことです。
具体的な方法としては、食事、睡眠、瞑想、ツボ押し等さまざまなものがあります。
健康を心がけ、日常で「自律神経」をできるだけ乱さないようにして、焦らないこと。ストレスを溜め込まないこと。心身共に健康をであることが大切だと考えています。
即効性は期待できませんが、精神性の発汗に関して、心身状態の影響は少なくないはずです。
また普段からの対策し、汗が出た時の対処法を知るだけでも無意識下で自信となり、安心感にも繋がります。
「いざとなったら錠剤飲めばいいや」とか「制汗剤塗ればいいや」といったように、解決策を自分の頭で理解しているだけで、無意識に心に余裕が生まれ、焦らなくて済み、結果として汗をかかなかったりもします。


❷【制汗剤】による対策
制汗効果見込み | 商品による |
効果持続時間 | 商品による |
施術方法の容易さ/副作用の低さ | ★★★★☆ |
汗を止める病院として「皮膚科」に行く方もおられるかと思います。
皮膚科では汗の症状を確認し、「飲み薬」と「塗り薬」が処方されるというのが、一般的ですね。
ただ「飲み薬」は、ほとんどの方に目の乾き、口の乾き、眠気といった副作用が多少なりみられ、毎日の使用に関しては、あまり身体にとって良いこととは思えません。
その為、まず一番気軽にできて最初に試してほしい対策は、制汗剤を使用することです。
制汗剤の基本的なしくみですが、塩化アルミニウム等を含む金属塩が、「汗の出口にあるタンパク質と結合してそこで凝固し、汗腺を塞ぐことで汗の出る量を減らす」作用があります。
ただ注意ポイントとしては、めちゃくちゃ商品があることです。
マツモトキヨシ等で1,000円以下で買えるものから、樋口一葉を出番とするほど高価なものまであります。
正直使って見ないとわからん!レビューを見て判断!等もありですが、「成分」からある程度の効果予測はできます。
収れん効果のある「成分」には種類があって、それぞれ制汗の力が違います。
制汗剤は、医薬部外品として販売されていることが多いのですが、基本的に全成分が箱に記載されています。
このうち「有効成分」「その他の成分」と記載が分かれていて、制汗に主に使われる「有効成分」については、定番の成分がある程度決まっています。
皮膚科等で処方される「塩化アルミニウム」を始め、最近のデオドラント製品によく配合されている「クロルヒドロキシアルミニウム」「パラフェノールスルホン酸亜鉛」「明晩(ミョウバン)」などが主な成分です。
配合量等により一概に言えませんが、私なりの見解では成分による制汗力の強さは以下のようになります。
- 塩化アルミニウム
- クロルヒドロキシアルミニウム
- パラフェノールスルホン酸亜鉛
- ミョウバン
成分的には、塩化アルミニウムが単純に制汗力が一番だと思います。
なので汗を本気で止めたい方はまず塩化アルミニウムは候補としてかなり有力です。
ではなぜ他の成分もたくさんの商品があるかというと、「制汗力の高い」ものは、どうしても「刺激も強い」傾向にあります。
そのため、むちゃくちゃ制汗力強いけど、肌刺激も強めな商品もあれば、制汗力はまあまあしかないけど、肌にめっちゃ優しい商品などと、コンセプトが違う商品があるからです。(上記は、サラフェプラスという顔用制汗剤の商品で、パラフェノールスルホン酸亜鉛を使用)
カンタンに部位別の商品の選び方をご紹介
部位別商品等もありますが、しくみは同じです。ただ有効成分の強さが異なります。
手のひらは皮膚が分厚くて強いので多少刺激の強い成分でもokですが、顔に同様の成分で対応するとヒリヒリします。
制汗剤であれば「汗を止める為の成分」は入っているので、どちらにしろ効果は見込めます。
顔 | パラフェノールスルホン酸亜鉛 |
脇(ワキガ) | クロルヒドキシアルミニウム、塩化アルミニウム |
手、足 | 塩化アルミニウム、クロルヒドキシアルミニウム |
おすすめは上記の成分です。
理由は、顔に「塩化アルミニウム」は、刺激が強すぎます。
手のひらに「パラフェノールスルホン酸亜鉛」では、手汗をまあまあかく方なら、弱いです。Amazonとかでレビューをみると、パラフェノールスルホン酸亜鉛使用の商品って結構評価低いんですね。
これは商品が悪いというよりは、そもそも高い制汗力の商品がほしいのなら、もっと制汗力の強い成分が入った商品を買わないとダメということです。
また日本は薬事の規制によって、塩化アルミニウムの配合量は、最大13%までとされていて、日本では「オドレミン(日邦薬品工業株式会社」がその最大値で作られています。
なので、もっと効能効果の高いものがほしい場合は、塩化アルミニウムの日本の薬事の最大濃度を上回っている「デトランスα(海外名:パースピレックス)」等の海外ブランドの商品ということになります。
本気で汗を止めたいなら、海外メーカーの商品を一度試してみることをお勧めします。

❸【飲み薬】による対策
制汗効果見込み | ★★★★★ |
効果持続時間 | ★★★☆☆(約6時間程度) |
施術方法の容易さ/副作用の低さ | ★★☆☆☆ |
発汗を止める飲み薬は、「精神を安定させる精神安定剤」と「直接汗の出る伝達神経を止めてしまう抗コリン剤」があります。
コリンとは「アセチルコリン」という神経伝達物質のことを意味していて、抗コリン剤の代表的な商品は「プロバンサイン」という名の薬です。
多汗症の人は、交換神経の反応が過剰に強くなっていますので、抗コリン剤の作用によって、交感神経の端から放出される「アセチルコリン」の放出を妨げて、汗の量を減らすことができます。
こちらの汗を止め止める力は非常に強力ですが、万能薬というわけでもなく、副作用として、服用中は喉の乾きや目のかすみなどを感じます。
常用するとあまり身体にあまりよくないですが、緊張する場面のいざという時に服用したりはとても良いです。
ただデートの時に初めて服用するのはやめておいた方が良いです。私は、デートの際に口の渇きや目の渇きで、めっちゃ眠かったのと、たぶん口もくさかったんじゃないかなと思います。

❹【イオン導入法】による対策
制汗効果見込み | ★★★☆☆ |
効果持続時間 | ★★☆☆☆(2,3週間程度) |
施術方法の容易さ/副作用の低さ | ★★☆☆☆ |
汗は、汗腺の基底細胞というところで、細胞の内外を「Naイオン」と「Clイオン」が移動する際の電気的な傾きの度合いの差ができることで、発汗されます。
イオン導入法では、その電気分解によってできた水素イオンがNaとClの移動を阻害することによって、汗の発汗を抑制するしくみです。
この治療方法は、副作用がほとんどない画期的な方法ですが、継続して治療をしないと効果が見込めないので、最初は1週間に3回程度、汗が抑制された後も2週間に1回程度の通院が必要となります。
逆に長期間ずっとこの治療法に頼り続けていると、今度は効き目自体がなくなってしまうそうなので、あまり選択肢として有力な治療法とは言えないかもしれません。
またイオントフォレーシスの自宅用の機器として「ドライオニック」という製品があります。
ドライオニックは、イオントフォレーシスという電気分解を利用した治療方法を家庭で気軽に扱えるようにしたものです。(アメリカ製の多汗理療器具です)
こちらであれば、治療の継続のハードルかかなり下がりますので、まだ現実的な治療方法といえるでしょう。

❺【ボトックス注射】による対策
制汗効果見込み | ★★★★★ |
効果持続時間 | ★★★★☆(約4ヵ月 ~ 半年時間程度) |
施術方法の容易さ/副作用の低さ | ★★★★☆ |
本来としては痙攣(けいれん)の病気をもつ人の治療の薬物なのですが、皮膚に注射をすると注射した部位とまたその周辺の汗が止まることで知られています。
ボトックス注射は、手のひらにも、腋窩(わきの下)に対しても、非常に有効とされており、私も最も効果を実感した治療法でもあります。
ただし、持続期間が3ヶ月〜半年程度しか効果が持続しないこと。また一回の治療で10万円前後の費用がかかります。
少し高額なところがネックですが、対策として非常に有力です。


❻【交感神経の遮断手術】による最終対策
制汗効果見込み | ★★★★★ |
効果持続時間 | ★★★★★(半永久に持続) |
施術方法の容易さ/副作用の低さ | ★☆☆☆☆ |
多汗症の原因は、交感神経の過剰な反応とされているのですが、この交感神経節遮断術では、内視鏡を使った手術で遮断します。
こちらは手のひらの多汗症手術における最終手段と言われていて、大きな効果が期待できるだけでなく、その持続時間も半永久に続く、最強の方法です。
ただ汗が止まることにおいては最強なのですが、かなりの確率で代償発汗が発生します。
代償発汗というのは、例えば手のひらの汗を止めると、背中などから今まで以上に汗をかいたりすることです。
他にも味覚性発汗、まぶたが重くなるといった症状がでる可能性があります。
私は汗を止めたいことと、代償発汗等の副作用との価値のバランスを天秤にかけた際に、あまり進んで手術する気になれず、こちらの手法はしていません。
上記の通り、以上が現在有効とされている汗の治療法となります。
以上を踏まえて「多汗症かつ制汗剤の商品開発担当だった私が推奨する対策
長くなりましたが、私の現在の見解として最適な対策は、以下です。
- 【制汗剤】による対策
- 【ボトックス注射】による対策
基本的に、継続が困難な治療法や、副作用/後遺症といった代償の程度が大きいことは、あまり安易にできません。
しかし、上記の制汗剤やボツリヌス毒素療法(ボトックス治療)であれば、効果も十分に期待できますし、これといった副作用/後遺症も大きくはありません。
制汗剤であれば皮膚科で処方もしてもらえますし、市販であれば、千円しない程度でお試しすることもできて、気軽に継続もできるので自分に合った良い商品を見つけることができれば、おすすめです。
飲み薬に関しては、副作用等もあることから、『常用』することはおすすめしません。今日だけはどうしても止めたい。という特別な時のみ使用することをおすすめします。
しかし私は基本的に使用してこそいませんが、常時財布の中に1錠だけ入れています。
これが、いざとなったら飲んだら大丈夫!と思えるので、精神安定剤的な役割もしています。
私は、主に「手のひら」の汗がすごいので、塩化アルミニウムので対策をしていますが、脇汗やワキガに悩まれている方は、もっと多いかと思います。(特にワキガ)
ワキに対しては、上記のデトランスα(オリジナル)がおすすめです。制汗力はもちろん高いですが、ローションよりも少し刺激が少ないはずです。
おすすめしたデトランスαですが、両者の最大の特徴は、とにかく制汗力が強いこと。そして肌への刺激も気になる程感じないことです。
根拠等は、今は以下の記事にて記載しています。またさらに詳しい使用記事なども随時追加していきたいと考えています。

もちろん制汗剤なので、個人の求める制汗力、または肌の強さなどにより、ベストな制汗剤というのは多少異なるかもしれませんが、少しでも参考にしていただけると幸いです。
このサイトの記事が少しでもあなたに合った汗対策の参考になっていることを願っています。
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