・脇汗(ワキガ)、手のひら・足の裏の多汗症を抑えたい方
・出来るだけ手軽に、手術やメスを使わないで、汗を止めたい方
・ボツリヌス療法に関心のある方
ボトックス注射は、魅力的な部分に触れてきました。

しかしボツリヌスも良くない部分もあります。
一番のネックとしては効果の持続期間が半年程度なのに対して、費用が1回、数万円程度かかることです。
つまり1年間に2回打つとなると、年間に十数万の費用が継続的にかかります。
そちらを許容できるかどうかですが、効果的にはとても優秀な治療法となります。
以下にかかる費用と副作用などについて書いていきます。
ボトックスの種類と、気になるお値段
ボトックス注射は、価格表をみると値段がクリニックによって、価格が全然違います。それは病院や、治療する部位によっても異なるのですが、ボトックス注射に使う「薬」の種類によっても異なります。
実は、通称「ボトックス」と言われるこの療法、本来は「ボツリヌス治療」といわれる施術法なのですが、アメリカのアラガン社が作っている商品名「ボトックス(BOTOX)」という商品である「薬」が有名すぎて、多くの人は「ボトックス」と呼んでいます。
などが、使用されています。
種類によっては、効果に差があるようで、全てを正確に比較検討することは困難ですが、
アラガン社(アメリカ製)のものは、ディスポート(イギリス製)に比べて効果の持続に優位性が見られたとの文献もあります。
効果・安全面において間違いない選択をするなら、世界シェアNo1のボトックス(Allergan社)、
コスパ良くに施術したいなら、リジェノックス(HANSbiomed社)、良いのではないかと思います。
価格帯は、BOTOX(アメリカ:Allergan社)が約7万〜20万円程度円、Regenox(韓国:HANSbiomed社)で2万円〜10万円程度が相場といったところです。
価格の幅が大きい理由としては、脇は少し安くて3万円程度〜可能ですが、手のひらや足の裏は比較的相場が高額で、おおよそ10万円前後となります。
商品名 | 生産国 | 価格 | 特徴 |
・ボトックス(BOTOX) ・ボトックス・ビスタ(BOTOX VISTA) |
アメリカ | 高額 | ・世界シェアNo1で、安全性もかなり高い。 ・不純物が少なく、抗体も作られにくい。 ・薬剤が広がりにくくピンポイントで効果を発揮。 |
ディスポート(Dysport) | イギリス | 高額 | ・薬剤が広がりやすく、広範囲のに効果を発揮。 |
ゼオミン(Xeomin) | ドイツ | 高額 | ・不純物を従来製品の、10分の1程度に。 ・抗体が作られにくく、効果が落ちにくい新薬剤。 ・一方で、効果が弱いとの声も有り。 |
リジェノックス(Regenox) | 韓国 | 安価 | ・製品純度が高い。 ・繰り返し利用しても、抗体ができにくく、効果が下がりにくい。 |
リジェノックス(Regenox) | 韓国 | 安価 | ・製品純度が高い。 ・繰り返し利用しても、抗体ができにくく、効果が下がりにくい。 |
ニューロックス(Neuronox) | 韓国 | 安価 | ・リジェノックスと比較すると、取扱いのある美容クリニックは少ない。 |
BTXA | 中国 | 安価 | ・非常に安価。 ・品質のバラつきが多く、アレルギーの発症確率が高い。 ・現在は、ほとんど使用されていない。 |
医療機関の選び方
ボトックス注射で失敗しないためには、病院の選び方は大切です。
上記の表のどのお薬を使用するのかを確認できるのであれば、した方が良いかもしれません。
またボトックス注射は、メスも使用せず施術時間も短いのですが、だからといって簡単な施術というわけではありません。
汗に対しての後遺症はあまり聞いたことはありませんが、シワとりのボトックス注射では「使用量」や「注入箇所」を誤ると、後遺症が現れるリスクもあります。
そのため、ボトックス注射の実績が豊富な病院を選ぶ方がより安全です。
ボトックスの治療の流れ
ボトックス注射によるワキガ・多汗症治療は、とてもシンプルです。
ボトックス注射は、その名のとおり、患部にボトックス成分を注射するだけの施術なので、おおよそ1時間もあれば完了するくらいです。
・実際の施術の流れとしては、まずはカウンセリングで、どこの箇所の汗を止めたいか、手術の流れや効果等の説明を受けます。
・そして、痛み軽減のため、ボトックス注射部位をよく冷却します。
・必要に応じて、肌の表面に麻酔のクリームを塗り、麻酔が効いてくるまで約30分程度待ちます。(おおよそのクリニックにて麻酔は別途料金が発生します。)
・それからA型ボツリヌス毒素を数カ所に射します。(この際の時間は10分程度です。)
注射した部位は少し赤くなりますが、通常当日〜2日以内には消失します。
注意点・副作用について
ボトックス注射は、副作用の非常に少ない薬です。
神経のつなぎ目(シナプス)で神経伝達物質であるアセチルコリンをブロックする以外の作用はないからです。
ですが人によっては稀ですが、注射部位が赤くなった、はれた、痛む、腕が倦怠感を感じたり、皮膚熱を感じたといった事例もあるようです。
また、気になる傷跡ですが、注射を打つだけの施術なので、基本的にほぼ傷跡は残りません。
また、無規則に治療をしているとそのうち体内にボトックスを中和してしまう「抗体」という物質が出来て、ボトックスの効果が出なくなることがあります。
これを防ぐためには不純物ができるだけ少ない純正品のボトックスを使用すること、それと一旦注射をしたら4か月以上の間隔を開けることです。
失敗例
これといった、「問題になる失敗」が起こる事はありません。
ただ効果が弱い、持続期間が短いという事が起こりえます。
また、注射した部位の汗は止まったけれども、他の部位の汗が増える、増えたように感じることがあります。
この場合も、気にしていたところの汗が止まっているので満足度の方が高い事がほとんどです。
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